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屋内のDIY


壁・天井

ここでは、壁や天井に物を吊るすときの方法ならびに壁紙の貼り方について検討する。

壁、天井の構造を調べる

和室、洋室など部屋のスタイルによって壁の種類もさまざまで、壁の特色によって作業方法も異なる。したがって壁や天井に物を吊るすときには、まず壁や天井の構造を見極める必要がある。

壁の構造を知るには、次の方法がある
1.叩いてみる(柱のある場所と、中空の場合とでは音が異なる。)
2.道具(間柱探知機)を使う。

手動式
クロス貼りの壁や天井は下地が見つけにくいが、この探知機を壁や天井に押し当てるだけで簡単に見つけられる。

電子式(センサー)
間柱がどこにあるか調べたいときは、このセンサーを壁に接触させ水平(または垂直)方向に動かすと、センサーが 位置を知らせる。ただし壁の材質によっては、センサーが使えない場合もあるので注意する。

壁、天井に物を吊るす

一般木造住宅の壁の作業方法
一般住宅の場合、壁の内部には間柱(柱と柱の間に約45cmの間隔で入っている角材のこと)と胴縁(間柱をとめてある横板のこと)が入っている。壁にクギやネジを取り付けるときは、この間柱に固定するとよい。

石膏ボード(中空壁)の作業方法
石膏ボード用ファスナー
・トグラー
3mm以上なら、どんな壁厚でもよい。GL工法のように、中空部が狭くても取り付けられる。トグラーの施工方法は、ドリルで下穴をあけ、羽をとじた状態で下穴に押し込む。付属のピンを差し込むと中で羽があいて固定するので、木ネジをねじ込む。壁厚によっていろいろなタイプがあるので、スイッチプレートなどを外して、壁厚を確認してから選ぶとよい。

・ウェルナット
防振、絶縁、シール効果があり、耐候性、耐薬品性、耐炎性にすぐれている。繰り返しの使用も可能で、しかも壊れ やすい建材や薄い建材に適している。

・石膏くぎ
ドリルで穴をあける必要がなく、取り外しも簡単にできる。外した後も小さな穴しか残らない。

モリーアンカー
各種ボード、金属板、コンクリートなどに、ドライバー1本で取り付けられ、強力に固定する。
1.ドリルで穴をあける
2.ドリルモリーアンカーを穴に入れ、付属のレンチを当ててドライバーで締めつける。
3.ナット部のカサが開き、モリーアンカーが固定される。
4.取り付ける物にネジを通し、固く締めて取り付け完了。

モノマックス
壁の内部空間が狭いとき(GL工法)に最適である。ビスはヨートウ型、ヒートン型がある。
1.壁に穴をあける。
2.木ビスと一緒にアンカーを穴に差し込む。
3.一度ビスを抜いて、取り付け物にビスをはめて締め付ける。

コンクリート住宅の壁の作業方法
1.木ネジにあったコンクリートプラグを選び、指定してある径の下穴をあける。ドリルの刃はコンクリート用を使い、深さはプラグより3mmぐらい深くあける。ドリルストッパーがない場合は、穴あけの深さの所にビニールテープなどを巻いて目安にするとよい。
2.プラグを金槌で打ちこむ。
3.金具を当て、木ネジをドライバーでねじ込む。

壁紙を貼る

壁紙の必要量の算出方法
壁の縦、横の寸法を測って壁の面積を計算し、ドアや窓など壁紙を貼らない部分の面積を引いて算出する。これに上下の余分など10〜15%を足したものが必要量の目安となる。大柄なものや柄合わせが必要なものは、リピート率によるが、30%増しくらいの量が必要である。

下地処理
1.下地が平らでない場合はパテで埋めて下地を整え、表面の汚れやホコリをきれいに落とす。
2.古い壁紙がなかなかはがれないため、はがさずにその上から新しい壁紙を貼る場合、壁のほうにローラーバケで壁紙用接着剤(カベボンドなど)を塗って、そこへ新しい壁紙を貼り付けるむこう糊の方法で貼ることもある。
3.ビニール壁紙や布壁は2層になっていて、上層部のビニール部や布部だけがはがれ下層部が残るので、その上から新しい壁紙を貼る。

再湿式壁紙の貼り方
1.天井から床までの寸法に上下それぞれ3cmを加えたサイズに、壁紙全部を裁断しておく。柄合わせが必要なものは、壁紙を並べて柄合わせを考えて裁断し、番号を入れておくとよい。
2.壁面中央から壁紙が左右対称になるように、あらかじめ壁紙の位置を決め、その端から貼っていく。部屋の隅はゆがんでいることが多いので、下げ振りを下げた糸に沿って垂直線を引き、それに合わせて1枚目を貼るとよい。また、壁紙を部屋の隅で突き合わせず、少し回して貼るようにする。
3.壁紙の裏に水をたっぷりハケ塗りし、糊が十分にもどるように3〜4分おく。それから上下各3cmずつ残して壁に貼り付け、垂直線に合わせる。
4.位置を決め、なでバケなどで中の空気を追い出すように貼る。角の余分は和裁のヘラなどできめ込み、幅広のヘラやカッターガイドなどを当て、カッターでねかせぎみに切る。

貼りあわせの方法
1.張り合わせは重ねつきつけ貼り(壁紙を重ね貼りした最上部を2〜3mm残し、中央をカッターで切り、最後に最上部を切り余分を取って貼り合わせる方法)にする。
2.無地や柄によっては、壁紙の端と端とをつきつけるつきつけ貼りをする場合もある。
3.貼り合わせたら、継ぎ目を押さえ、ローラーで押さえてはがれにくくする。

付属物、突起物の処理
1.コンセントなどはプレートを外して壁紙を貼り、カッターで切り取ってプレートを取り付ける。
2.ドアノブ、照明器具などの突起物は、外せる物はなるべく外して壁紙を貼る。
3.パイプなど外せないものは、あらかじめ大きく切り込みを入れて貼る。
4.突起物の周囲は放射線状に切り込みを入れ、なじませながらきめ込んで、周囲の余分をカッターで切る。



床・階段

ここでは、床や階段にビニール床材を敷き込むときの方法や、床や階段のニスを塗り替えるときの方法、あるいは床のきしみ止めの方法などについて学習する。

ビニール床材の敷き込み

ビニール床材には敷き込み用と置き敷き用がある。敷き込み用床材は、専用の接着剤かクッションフロア用テープで床に固定する。置き敷き用床材は床上に置くだけのもので、クッションフロア用テープで敷き込むことはできない。

作業方法
作業の手順とポイントを次に示す。
1.部屋の見取り図を描き、寸法を入れる。床材の幅(91cmか182cm)に合わせて計画線を入れ、必要量を算出する。このとき壁ぎわ部分に5cmの余分と、柄合わせの余分を計算に入れておく。
2.床面をきれいにし、クッションフロア用テープを壁ぎわに貼る。床材の中央になる所にも、壁ぎわから50cm離してテープを貼っておく。床材は床の長さより10cm長く切る。切った床材の長辺を壁にぴったりつけ、両端が5cmずつ余るように置く。中央に貼ったテープのはくり紙をはがし、床材を固定する。
3.壁ぎわの余分な床材は、和裁のヘラなどで強くきめ込み、幅広の金ベラかカッティング定規で押しつけ、L型カッターをねかせぎみにして切り取る。
4.2枚目以降は床材の柄が合うように置いて荒切りし、すでに貼った床材に2cmくらい重ねながら柄を合わせ、ずれないようにガムテープで止める。このとき、重ねる床材の端にV字形に窓の切り込みを入れておくとやりやすい。2枚一緒に切り、余分を取る。継ぎ目を中心にクッションフロア用テープを貼り、床材を固定する。
5.敷きこんだら、継ぎ目から水が入らないように専用のシーリング材(シームシーラーなど)で接着する。
6.床材の余分は少し残して切り落とし、コーナーに当たる部分はV字に切りこんでおく。コーナーに床材を押しつけて、コーナーの中心部を幅広のヘラの端を押し込んで印をつける。

小さな出っ張りの処理
床材を壁に平行に置き、出っ張り部分に木切れなどを当てながらその形を写す。カッターであらかじめ切り取ってから、壁に押しつけて貼る。

トイレへの敷き込み
トイレにビニール床材を敷き込むときの作業手順とポイントを次に示す。
1.部便器取り付け部よりやや大きめの穴をあけた紙に切り込みを入れて、便器にはめ込む。取り付け部とのすき間を埋めように細かく切った紙を貼って、正確な形をとる。
2.再び切り込みを入れて、型紙を便器から外す。トイレの四方の壁の寸法、壁から便器までの寸法をとり便器の位置を確認する。
3.トイレの広さにカットした床材の便器の位置に型紙をのせてセロハンテープでとめ、取り付け部の形を切り抜く。便器の後ろ側になる部分に切り込みを入れて床材をはめ込み、クッションフロア用テープで固定する。
4.最後に便器の取り付け部分周囲の合わせ目にはシリコン系充てん材でシールし、便器後ろ側の切り込み部は専用のシーリング材でシールしておく。

ビニール床材の穴の補修
ビニール床材に穴があいてしまったときの補修方法を次に示す。
1.まず、同じ柄の床材を穴より大きめに切り、柄を合わせて穴の上にテープで固定する。
2.次に定規を当て、新しい床材と敷いてある床材とを一緒にカッターで切る。
3.穴のあいた部分の床材を取り除く。
4.床材を取り除いた後にクッションフロア用テープを貼り、新しい床材をはめ込む。
5.床材の継ぎ目を専用のシーリング材で埋める。

カーペットの補修

カーペットに焼けこげがついてしまったり、穴があいてしまった、または家具を置いた跡がついてしまったという場合の補修について次に説明する。

ウールカーペットの焼けこげ
焼けこげがあまり大きくなければ、こげた部分を硬めのブラシなどでこすり取ってしまうと目立たなくなる。

化繊カーペットの焼けこげ
化繊カーペットの場合は、こげた部分がチリチリに固まってしまうので、その部分をカッターなどで切り取るようにする。

穴があいてしまった場合
1.カーペットと同じ色の毛糸を用意し、束にして切りそろえる。その毛糸に手芸用接着剤を塗って埋め、約6時間くらいそのままにしておく。
2.接着剤が乾き固まったら毛先を少しずつ切りそろえ、軽くブラシをかけて毛足をそろえる。

カーペットのハギレがあれば、それを使って補修してもよい。その場合の補修方法はビニール床材の穴の補修と同じ。

ニスの塗り替え

樹脂系ワックスを使っていて、ニスに塗り替えたい場合は、ワックスはくり剤「ユカ用ワックスとり」などで古いワックスをはがしてから塗る。ニスを塗るときは、雨の日を避けること。また、水しぶきした後湿気が完全に取れてから塗る。
水分があると白化(白く濁ること)するので注意する。

作業方法
ニスを塗るときの手順とポイントは次のとおり。
1.汚れを落としてから、ニスがつくと困る所にマスキングテープを貼る。
2.サンドペーパー(240番)を木切れに巻き、白い粉が出る程度に全体にかける。広い場所をサンディングするときは、オービタルサンダを使うと時間が短縮できる。
3.隅の部分は先にすじかいバケで塗る。
4.使い終わったハケは水につけておくと固まらない。
5.受け皿にニスをあけ、コテバケにニスを含ませたら、高い部分で余分をしごく。
6.手前に引くようにして塗る。

床のきしみ止め

樹床のきしみは、根太の反りや乾燥から起こると考えられる。

作業方法
床のきしみを止めるには次の手順に従って作業を行うことが必要である。
1.きしむ場所の根太の位置を探知機で探って確かめる。
2.床の上から、根太に向かってスクリュー釘を打ち込む。このとき、直角に打ち込むより、逆ハの字形に打ち込むと効果的である。
3.床の表面から穴あけ、エポキシ系接着剤を注射器で注入するものも市販されている。穴はつま楊枝で埋めておく。

木質系床材の張り替え

木質系床材にシミがついてしまったり深いキズがついた場合、寄せ木フローリングなどで本格的に張り替えるのは大変な作業である。しかし、張り替え用の床材を使うと簡単に作業ができる。この床材は合板にツキ板を張った厚さ3mmの特殊合板で、裏面に両面接着テープを貼ったもので、サイズは300mm×900mmとなっている。作業方法は次のとおりである。

作業方法
1.貼る前に床面のワックスや油分をペイントうすめ液でふき取り、はがれかかった部分をクギ打ちするなどして平滑にしておく。
2.壁ぎわがきれいに納まるように計画を立てたうえで、中央に基準線を引き千鳥に張っていく。このときすき間ができないように注意する。
3.壁ぎわの半端な寸法のところは、床材を床に押しつけて印をつけ、千枚通しなどで切断線を引いてから、定規を 当ててL型カッターで切断する。
4.全部を張り終わったら、当て木をして金槌などで軽く叩いてよく密着させる。プラスチックタイルやコルク床材も同じ方法で張ることができる。



開口部・建具

ここでは網戸、ふすま、障子の張り替えとドアの塗装について、その方法や作業ポイントなどについて学習する。

網戸の張り替え(アルミ、木製)

きれいに張るためのコツ
網の幅の部分は切らずにそのまま使い、縦は網戸の枠よりそれぞれ10cm長く切っておく。慣れてくれば縦も切らずに張って、最後に余分を切るときに一緒に切るようにすることもできる。網戸が小さいときは、網に方向がないので、余っている網でどの方向に張ってもよい。きれいに張るためのコツとしては、長辺と短辺を加えた長さの押さえゴムを2本作り、1つの長辺を固定したら次にもう1つの長辺を固定するというように、順番に作業を進めると網がピンとはれる。

作業方法
網戸の張り替えは次の手順で行う。
1.長辺にゴムをはめ込んでいくが、網の耳を枠より2〜3cm出し、曲がらないように網を置く。ゴムをはめ込み始めるときは、左手の人差し指と中指を開いてゴムを押さえ、網戸用ローラーのヘラ部分で押し込むと楽にできる。
2.網を左手で軽く押さえ、ローラーを持ってころがしながらはめ込んでいく。このとき、左手で押さえた部分だけを入れていくようにする。押さえかたがムラになると曲がったり、波打ったりするので注意する。ひどく斜めになったり波打ったりした場合は、ゴムを外して網を外側に2cmくらいずらしてやり直す。
3.長辺がだいたいまっすぐに入ったら、次の長辺に同じようにしてゴムをはめ込んでいく。このとき、前と同じように網を押さえるが、一度網を押さえた左手で、引きかげんにしたり緩めたりしてみる。その感覚で、ゴムを入れたところの網のふくらみが少しあるぐらいになるように引きかげんを左手で調整しながらゴムを入れていく。ここでピンと網が張ってしまうようなら張りすぎになるので、少し余裕をもたせるのがポイントである。
4.2辺の長辺が終わったら、同じ要領で2つの短辺も張っていく。コーナーはローラーのヘラで押し込んでいく。短辺にゴムをはめ込んでいくときも、左手を枠に当ててゴムを入れていくが、網の張り方が緩めならば少し引きかげんに、そうでなければ手を当てているだけで入れていく。
5.全部の辺にゴムをはめこんだら、網の張り方を透かすようにして見てみる。網がふくれているようなところがあったら、その部分の網をそっと引き上げ、その部分より少し広くゴムを山になるように外し、網を引きながら再びゴムを入れていくと、ふくらみを直すことができる。
6.押さえゴムの余分をハサミで切って溝に納め、余分の網をカッターで切り取る。ゴムの際に枠に向けてカッターを当て、ぐるりと切れば完成する。




いろいろな作業のご参考になれば幸いです。